第四百八十七話：金歯フェチとの戦い

バージョンアップ当日、深夜2時に帰宅⇒即寝⇒5時起き⇒ヒャッホイ予定が、気がつくと6時だった。
1時間の寝坊。でもまだまだ早い！
十分に廃人クラス！
ワクワクしながら電源を入れる我が家を待っていたのは、早朝リトライオンラインだった(´；ω；｀)

ぇーなんでー！
メンテ終了⇒即パッチあてが可能な、アウトローな生活時間帯に生きる我々のお得なポイントの1つが「すいてること」だったはずなのに！

それでもPCは比較的早くバージョンアップ滑り込みに成功。
しかしPS2の方は絶不調。
結局インできたのは10時すぎだった。

それでもまだ早い！
十分に廃人クラス！(再)
先にインして遊んでいたPorojrになにしているのと聞くと、新しいトリガーNMと戦う為の準備をしている様子。

まずは調理ギルドで新レシピを問い詰めてから、みんなと合流。
こんな平日の午前中から、すでに1PT揃っていた。
さすが24時間LS、LBJ。

新トリガーNMの為のポイント稼ぎ方法は、なんとパンクラティオンのカメラとフィルムで指定されるモンスターの写真を撮ってくること。

パンクラティオン…個人的には面白いと思っていたけど、過疎りすぎて張り合いがないから遠ざかっていたあのコロセウムに、にわかに活気が戻っている！
とはいえ、アトルガン戦績をジェトンに変える事も出来るから、またいきなりパンクラが大人気になる事はないだろうけど、ログアウトしている間にもジェトンを稼ぐ事ができるこのコンテンツの存在を見直す人は多少なりともいるんじゃないかなぁ？
混みすぎないけど、なんとなく人がいるようなコンテンツになるといいなぁ！

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パッチ後最初のお題はクラスター。
すでにみんな火山で写真を取っていた。
ひさしぶりに高速カメラとフィルムを持って、火山に合流！




すでに遊び始めて数時間たっていた先発メンバーの情報によると

・ヴァナ1日につき渡せる写真は10枚。
・敵のHP減らさないで写真を撮るとポイントが低い。
・HPギリギリまで削って取ると高得点！
・遠方からの撮影より、正面ドアップがいいかも？
・自PTが戦っている相手でないとポイント低い？

という感じ。
その後色んな情報が出た結果、占有権のない敵の撮影は、どうやら一律1ptみたい。

先にやっていたLBJメンバーは、最初からずっと高得点をたたき出しているようで、すでにNMトリガーアイテムを交換できそうな勢いだった。

なんでも、最初はHP満タンで撮影していたらしいのだけど、そこへログインしてきたPorojrは高速カメラをもらえるジェトンがなく、2ジェトンの普通のカメラを使っていた、と。
↓
で、HP満タンで撮影していたアサリちゃんに、成功率をあげたいからHPを減らしたい、と懇願。
(HP減らすと成功率が高い、というのはパンクラ全盛期に感じていた事だった。って、もしかして普通に撮影の常識だったり…？)
↓
この時のお題も当然クラスター。Porojrの懇願を「自爆が怖い」と躊躇するアサリちゃん。
↓
しかしPorojrが「バッシュで絶対止めるから！」という口先三寸で強引にHPを削って撮る方向に持っていき、そうして撮影した写真をNPCに渡してみたら、HP満タンで撮影したものと格段にポイントの差があった、というワケなのである。
脳筋思考もたまには役に立つんだな！

1枚、75～78くらいのポイントの写真を10枚渡せるので、ヴァナ1日700pt以上たまる。
トリガーアイテムは、大体1000ptちょっとでもらえる。
結果として、先発隊は午前中の時点ですでにトリガー交換条件を満たしていた。
こりゃー行くしかないじゃない？

ネットに情報なんてまだない。
Porojrがインスピレーションで選んだトリガーNMは『ヴェリオニス』
もらったトリガーアイテムは『金歯』

Porojr「金歯…。スケルトン族「ヴェリオニス」の好物。だって…」
「金歯好きとはまた…」
「なんというフェチ」
「嫁の金歯ならなんとか」
「ねぶりまくれるだろうか」
「キツイ…キツイよ…」

Porojr「スケルトン族のヴェリオニス。地元の漁師の話だと、アラパゴに出没するらしい、やって！」

どのくらいの人数で勝てるかなんて全然わからないけど、スケルトンという事で、その時いたボブっちとチョロはモンクで出撃。
その他みんな思い思いのジョブでいざアラパゴへ！
平日の真昼間、既にアライアンス。

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ワープで飛んでアラパゴに入ったはいいけど、一行は途方にくれていた。

「???があるんかなぁ？
「NPCがいるのかも？」
「広い……」
「マップ何枚あんだよ」
「さ、3枚かな…」
「ぎゃーーオサーーーン！！」
「ちょ、こっち…」

広い、マップ3枚、特定の入り口からしか行けない場所がある、生命感知、魔法感知、みやぶり…、寝にくい敵がいる…。
完全未知なる探索場所として、最悪の条件を備えたエリア。
手分けして探すものの、あちこちから悲鳴が聞こえてくる。

そんな中、マップのかなり隅っこに、???を1つ発見！！
調べても特になにもない、と言われるが、トリガーをトレードしたら沸くのかも？！
オサーンに絡まれて大惨事になっているメンバーを救出してからみんなで???に集合！！

「じゃ、じゃあいきます！」
・
・
・
・
「ハズレ！探索再開！！！」

くっ…。
あかんか…。

アラパゴは突然マップが切り替わるので、マップに表示されないメンバーがいっぱいいる。
いったい誰がどこを探索しているのか…。
こんなに広く、ここから行けない場所もあるのに、本当に見付かるのか？

メンバーが若干弱気になりだした時…

Conron「\???/だー！」

おぉ？！調べてー！

Conron「辺りにヒラヒラしたものが落ちている、だって」

ヒラヒラ……？
どうもトリガーアイテム『金歯』と『ひらひら』は結びつかない。
でも

「今、電撃の世界編の地図みてみたけど、その???はこれに載ってないなー！」

という情報が。
期待できる！！！
散らばっていたメンバーがそこへ集合している間に、現地にいたわんこが近辺を再度捜索していた。

Conron「\???/だー！」
Conron「辺りにキラキラしたものが落ちている」
Conron「キターーーー？？？」

それだ！！
そっちだ！！！！
金歯だもん！
わんこ、GJ！！！

湧き上がる一行。急いで集合！
『ひらひら』と『きらきら』は結構近くだった。
『ひらひら』の???の辺りには、汁じい(クトゥルブ)がウロウロ。
汁じいのトリガーNMもあるのかな？

そして『キラキラ』の周りには、案の定ホネと、あとラミア！
でも、掃除しないといけない、という感じではなく、敵がいない岩場のはじっこに???があった。

『ホネがでる』以外には情報がない。
強化を終えて早速戦闘開始！
この時の戦力は

ナ：Gato
吟：Porojr
青：Conron
モ：Bobu　Choro
赤：Bibby
侍：Uluz
コ：Ajimaru
黒：Nyokora

以上の9名。
そこからは、悲鳴の連続だった…。




まず、反撃効果がめちゃくちゃ痛い！
100以上くらうのだ。
ほんでコイツ、ガー魔法ばっかり！
しかも、ガーIIのくせに、異常に範囲が広い。
反撃でHPの減った前衛が雑魚に絡まれない限界まで離れても余裕の被弾。
衰弱巻き込まれ死が多発し、蘇生作業に追われまくる。

そしてPorojrだけが生き残り、他は全滅という事態に…(・_・;)
でも、金歯フェチは魔法ばっかり唱えるので、マラソンが可能だった。
Porojrが橋の向こうに金歯フェチを連れて行っている間に、急いで蘇生作業をしながら、作戦を練った。

明らかに遠隔精霊で倒すのがいい相手なんだろうけど、そんな戦力は今ない！
だから、連携MBを決めよう。
普段作戦指示より先に抜刀しちゃうボブっちが、めちゃくちゃ知的に連携指示をだしている。

Bobu「チョロ夢想⇒ボブ空鳴⇒ウル月光」
「光がでるから、ニョッキーMB決めてね！」

敵のHPは、1回タゲが切れてしまって8割程度まで復活してしまっていた。
さらに、マラソンはUターンがめちゃくちゃ厳しかった。
帰りは囮状態でNMを現場まで引き戻し、いざリベンジ！

夢想！⇒空鳴！⇒月光！……月光？

光でねえええええええええええええぇえええ！

Uluz「光、出ました？」
「でてない」
「エフェクトはでてなかったー」
Bobu「ちがう、鼻車だ」
Uluz「そうでした！か、花車のほうでした！」

光連携なんて、腐るほどやってきて頭に入っているはずなのに…。
9名もいて誰も間違いに気付かなかったこのお祭り騒ぎ。
もうみんなアドレナリン爆発状態で、普段そんなミスしないような人もおかしくなっている。

しかし連携でドバっとHPが削れていた。
でもそこから、金歯フェチの連続魔なみの魔法連発がはじまったのだ。




あっと言う間に崩れ、またもPorojr一人生き残り…。

「マ、マラソン…」
「わ、わかったけど衰弱…」
「治ったらすぐヘルプいくー！」

絶望的な状況で再度蘇生。
既にみんな蘇生グッズのチャージがきれて、残っている人の分を使いまわす状況。
NMのマラソンも、ヘルプに行った人が生命感知で雑魚に絡まれたり、もう大変な惨状。

「なにこのパッチ後お約束みたいな大ロスト大会！」
「もう1万近くロスってるwwwww」

金歯フェチのHP、削った分をキープしたままマラソンできれば、次回連携が決まった時点で勝てる残HPだったけど、衰弱マラソンだったため何度もタゲがきれて、HP満タンまで復活してしまっていた…。
でも、諦めるもんかー！
蘇生が完了し、今度こそ！

夢想！⇒空鳴！⇒花車！！

興奮していて確認できなかったけど、きっとMBも決まったはず。
しかし金歯フェチのHP、あとわずかが削れない…。
そして始まるガーII連発タイム。
自分は74にレベルダウン。
写真撮影のために荷物をあけていたので、なんと74で着れる胴装備がない…。




続々と死者がでて、とうとうレイズもちが全員リレイズなしで死んでしまった。

「こ、これは…」
「これはまずい」
「このまま戻って着替えてくる！」
「なんとか…なんとかマラソン耐えてくれーー！」

Porojrが吟からナイトへ、わんこがサポを白に、チョロはモンクから黒に、仕事の時間になって落ちたニョッキの代わりに、ログインしてきたバフォ忍が合流。
ガトさんはジョブは変えずにHPに戻って再度現地へ向かっていた。
現地からは、衰弱状態でゾンビマラソンを続ける悲壮な悲鳴が聞こえていた…。

着替えたメンバーが現地いりし、まもなく現場到着！というその時…。

「あーーー………」
「消えた～～～～～～～」
「うわーーーーーーん」




全員衰弱、MPもなにもかも枯れ果てた現地メンバーの奮闘虚しく、金歯フェチが消えてしまった…。

「くっそおおおおおおおおおおおおおおおお」
「もうちょいだったのにいいいいいいいいい」
「2時間以上戦ってたんだぞwwwwwwwww」
「麒麟でももっと早いな」

しかーし！
朝っぱらからパパラッチしまくったUluzが、リベンジ用のポイントを所持していた。
どうしても勝ちたい！
絶対無理じゃないんだもおおおおおん！
ものすごい素早さでトリガーを取ってきたUluzのポイントを使って、今度こそヽ(｀Д´)ノ

みんなで案を出し合って決まった作戦は

チョロは黒に着替えていたので、ボブっちとウルたんで2連携。
最初TPがたまったら、光連携⇒MB。
そこでボブっちとウルたんは、離れて待機。
その際、侍のTPを仲間に振り分けれるアビでウルたんからボブっちへTPを。
そして再度連携MB。
ラストの連続魔ばりのガー連発が痛すぎるので、2回目の連携MBはギリギリまで待とう！

という事になった。

バフォ「俺が来たからには負けるわけない！」
「でも、忍者は辛そうな相手だったで……」
「最後に立っている者の勝ちなんだよ！」
「バフォ忍でいけるところまでいって、その後ナイトで引き継ごう」
「オッケーー！」
「こいつ長期戦では勝てない気がする」
「一気にしとめよう！」
「え、どうやって？」
「なんとかして！！」
「では…いきます！」

絶対に負けたくないリベンジ開始！
バフォの挑発がNMに炸裂！

Baphometは金歯に倒された……。

「(;゜д゜)」
「はえええええええええええええええ」

驚きのスピードでバフォ没。
そうこうしている間にTPがたまり、連携開始！
見事にきまり、ごっそり減る金歯フェチのHP。

そこからは、青魔法と精霊でジワジワ削る。
そう、この敵、魔法は普通に通るんだ。
最初からどういう敵かわかってて編成すればそこまで辛い相手じゃない。

Uluz「ぱ、パーティが違って、TPが渡せません！！」

ウルたんの焦った声が聞こえてきていた気がするが、残り2割の再連携タイムには、ちゃんとTPがたまっていた。
再度連携MBを決めて、もう金歯フェチのHPは数ドット！
こっちも結構フラフラだけど、もう負けるわけにはいかん！！！

Baphomet「さ、最後に立っていた者の…勝ちだ！」
Baphomet「アヒャーΣ（゜∀゜）【微塵がくれ】スガーン ！！」

金歯はBaphometに倒された。

「ちょっとwwwwwwwww」
「美味しいとこもっていきやがってえええええええええ」

開幕3秒で即死したバフォたんのミジンコで、金歯は地面に崩れ落ちた。
やったーーーーーーーーーーー！！

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金歯は謎のエクレアのアイテムと、【ホワイトジョーカー】という名前の両手鎌を出した。

■ホワイトジョーカー
D89 隔501 INT+4 魔法攻撃力アップ+8
Lv74～ 戦黒暗獣

ドロップしたとき、この【ジョーカー】の部分が【チョーカー】に見えて、「めっちゃいすごい性能の首装備だ！」と思ったんだけど、よくみたら鎌だった。
そしてこの鎌、自分が貰ってしまった。
この時のメンツではこの両手鎌はあまり人気がなかったけど、それなりにイイモノ、なのかな…？




グラはその名の通り、白い鎌。
見た目はわりかし平凡だ。
自分はせっかく黒に追加された両手鎌スキルを全然あげていないので、この機会に普段は鎌でも振り回してみようかな！

そしてこの後、興奮状態のまま次のトリガーNM：リルアプカルへ、さらに夜にはチーズマニアのキキルンにも行ったんだけど、そのお話はまた今度…。

パッチ後ならではの未知の戦闘を存分に楽しんで、今日のチョロ・ログアウト。