第五百六話：ヴァナには伯爵がいた。

「敵の種類はヴァンピール族だって」
「なによそれ」
「伯爵みたいなの？」
「伯爵～～？？？」
「聞いたことないな、そんな種族」

ZNMステップ3のノスフェラトゥに行く事になった時、PT会話は「????」の嵐だった。
なにやらこの敵は、エインヘリヤルと中尉アサルトにしか出てこない敵の種類らしいのだ。

このときのメンバーでエインヘリヤルを本格的に攻略している人はいなかった。
アサルトに関しては、階級こそずいぶん前から中尉だけど、中尉6名が揃う機会が全くないため、一度もやったことがない。
なので【ヴァンピール族】という種族にまったくなじみがなかったのだ。

このとき、戦力はフルアラだった。
フルアラでも誰一人実際に見た事がない敵。
なんというワクワク感！

場所はエジワ。
ワジャームのG7から入り、キノコ部屋をすり抜けた通路の先に???があった。

「ウワー…すごいチゴー」
「めちゃめちゃおるなぁ…」

チゴーって沸く前に見えたっけ？と思いながら、絡まれたらイヤなので通路でヒーリング。
最初にチゴーを全部引っ掛けて1箇所にまとめてから一気にWSで倒し、すぐにNMを沸かそう、という事になった。

始めてみる敵、ヴァンピールポップ！
戦闘開始なのに、みんな「どんなんー？」「みたいー！」と大騒ぎ。
しかし、悠長に大騒ぎさせてくれる相手ではなかった…。




自分は黒で行っていたけど、精霊の通りが悪い！！
かなりの高確率でレジストされる。

「こいつジョブなんだ？」
「吸血鬼…？」

なんて話していたら、なんかを召喚！

「召喚士？！」
「オオカミ呼んだー！！！」
「やっぱり吸血鬼やん」

何を召喚したのか最初見えなかったんだけど、よくみたらオオカミ！
しかも複数召喚してきた。
しかも呼ばれたやつらはいきなりWSを放ってさっさとどっかへ消えていく。
消えてくれるのはうれしいけど、いきなり放つWSが痛いったら！

通路だと距離を取れないし範囲を食らってしまうので、キノコを掃除してキノコ部屋で戦おうか、という事になった。

しかしキノコ部屋で落ち着いて戦おうとする前に、何かの範囲技で一気に壊滅の危機に(;゜д゜)

「エリア際へ！」
「エリアでヘイト消しながら戦おう」
「みんな移動ーー！！」




逃げろー！逃げろー！
みんなで大移動していると…

「ぎゃーーー」
「み、魅了……！！！」

しかもー！魅了された人がコウモリの姿に変身させられているというではないか！
めちゃくちゃ見たかったけど、見に行ったら死んじゃうし…ぐあーー見たいよー！
バタバタしている間に魅了はとけてしまって、コウモリSSを撮影する事ができなかった…残念。

その後はエリア際で、やばくなったらエリアでヘイトを消す作戦で討伐した。
伯爵はオオカミだけじゃなくて、フォモルとかコウモリも召喚していた。
軒並み不死。やっぱり吸血鬼なのかなぁ？
【ヴァンピール】って読み方変えたら【ヴァンパイア】だって誰かが言ってたし！

エリア際ずるっこ作戦で無事に勝利して、トリガーゲッツ！
後はなんか斧と、アースグリップをドロップした。
ロットに勝ってアースグリップをゲットしたPorojrは「エレジーにいいね！」と言っていたが、競売の高額取引履歴を聞いた瞬間「売ってもいいかな…」とつぶやいていた。
確かに時がたてばグリップの値段は確実に落ちるだろうから、今は売り時と言えなくもないな…。
しかし「売ったらコロス」と脅されて、大人しく吟遊で使っているようだ。

しかし、HNMなどで【見た事のない敵】がいるのは当然だけど、こんなに長くヴァナディールで暮らしていて【見た事のない種族】がいたとは驚いた。
もしかして他にもいるのかなぁ？と思いつつ、今日のチョロ・ログアウト。