弟二百七十話：胃の中のケープ

最近、裏⇒サルベージの後や、土曜日の明け方など、少し時間が出来た時によくコリブリ島に行く。

コリブリ島は、インプ島と同じ時に実装された、マムークとブガードとコリブリが超大量に配置されている島である。

インプ島は、経験値を稼げる時もあるが、たいていの場合、脳汁と引き換えに経験値を失う場所である。

でもコリブリ島は、経験値もお金もガッポガポ、の美味しい場所なのである。

この前までコリブリ島は経験値が稼げる場所でしかなかった。お金もガッポガポになったのは先日のアゲで判明したのだ。


その日、GyabanとTomoegozenのダブルシーフと一緒にコリブリ島に来ていた。獲物は主にブガードとコリブリ。8人くらいで、段差の真下で上下の獲物を釣りながらウハウハ経験値を稼いでいた。

チャリーン

チャリーン

ブガを狩っていると、頻繁にチャリチャリ音が聞こえてくる。フィルターをしていたチョロは何がチャリチャリいってるのかわからなかったけど、それは「ぬすむ」の音だった。

チャリーン

Tomoegozenはキキルンのケープを盗んだ。

「なんでブガがこんなものを…」
「ミザレオでは羊の肉だったのに。」
「ここらへんのブガードはキキルンを食べているらしいですよ」
「((((゜д゜;))))」

ブガのお腹の中からキキルンのケープが出てきたのである。お腹の中から出てきたケープ。おそらく胃液まみれでドロドロであろうかと…。

「これ、分解できないかな。」
「何分解だ、ケープだし裁縫？」
「ポロよろ。」
「クリがないクリが。」
「風か…？」
「コリブリ…やるしか！」

この前ここで遊んだ時はナイトのガトさんがいたので、コリブリをやりながら魔法の反射をバンバン飛ばしても誰も死ななかったのだけど、この日はチョロがサンダー4でついさっきPorojrを殺したばかりだったのだ。


あれだけヒャッホイしても誰も死ななかったのはナイトがいたおかげだったのか…と実感し、この日コリブリを控えていたのだ。（魔法を撃たなきゃいいんじゃないのかな、っていうアドバイスはイリマセン）

そして風クリを手にいれたPorojrが胃液まみれのケープを分解。

ゴゴゴゴゴゴゴ…

カラクールのなめし革を得た。


ん〜…？なんだこれは？

「なにこれ」
「シラネ」
「いくらくらいだろ」
「ケープのままの方が高かったらどうするw」
「いやいや、ブガ牙みたいに1コ1万とかだったらどうする！」
「ケープ、まだまだいっぱいありますよ('∇')」

そう、ブガードの牙が、現在なぜか競売で1万Gで取引されているのだ。なので最近TomoegozenとGyabanはシーフで希望を出しながらよくミザレオでブガを狩っている。
部員2名のブガ牙部員が、他の部活に興味を示した瞬間だった。

「早く競売みたいー！w」
「帰ってのお楽しみやな。」

それにしてもぬすむの成功率がハンパない。この分解作業が始まってからは、Porojrは狩りよりゴゴゴとやっている時間の方が長いんじゃないか、というくらいシーフ達からケープを渡されていた。

結局1Dと3つのカラクールのなめし革が出来たところで、この日のアゲは終わりとなった。

早速白門へ戻って競売チェック！


「うおーーー！！！」
「なになに！！」
「10万！」
「ぇっ？！ウソだぁ〜〜〜」
「マジだって！Dだけど。1個1万マジできたーーー」

自分の目でみたくて、慌てて競売へダッシュ！

Dの最終履歴が本当に10万だ(;゜д゜)

「でもDの売れ行き悪いよね」

という指摘もあったけど、バラ売りは定期的に落札されているし、バラ売りの方がオトクだし！

「これは…これはイイ！」
「コリブリ島サイコー！」

儲かりっぱなしのコリブリ島。これからも時間が出来たらみんなでいそいそと出かける場所になりそうだ。


上段のブガを釣ったら、みんなの所に持ち帰る前にクリティカル連発で殺された恨みはすっかり忘れて、今日のチョロ・ログアウト。