第三百一話：念願のウィン殲滅！

裏世界に通うようになってはや2年以上。
バスは安定して殲滅可能になったし、サンドも1度殲滅経験がある。

でも、ウィンとジュノはどうしても出来ない。ジュノは惜しいところまで行った事があったが、ウィンについてはボス後モグ前までの殲滅までしかできず、外周に手をつけれる回は少ないほどだった。

しかし、この日のウィンは何かが違った。

まず、突入前には子ミスラによる風俗店が開店し、男性たち、特にビビーがウハウハしていた。


でも、それ以外は普段と戦力が大幅に違うわけでもないし、人数がめちゃくちゃ多かったわけでもないのに、なぜか早い。

「D、待機中ー」
「C、あいてる〜」

なんでや？！なんでこんなに？

総指揮のPorojrもいつもより遥かに釣りペースをあげて、黒PTには

「ペットとめないでOK。ペット全部後ろに流して石に集中！」

という指令が下っていた。
ウィンは石像がめちゃくちゃ多い上に、石がやらしい攻撃をしてくるので、ペットを止めて対応していると石像処理が追いつかない場面があるのだ。

でも、この日は黒PTもよい切れ味だった。まずこの日全員で一体どのくらいの毒薬を服毒したんだろう、というくらい服毒率が高い。

そして多数の石像をキープして、黒PTからつかず離れずの場所をマラソンしてくれる黒PTのナイト（この日はアニさんがやってくれていた）の動きが素晴らしい！

ターゲッターであるエリたんの石像選択も、黒たちがその場をあまり動かず次の精霊を発射できるものをタゲってくれる。
一番崩れることが多い外周スタートの場面も、難なくクリア。過去一番といえるくらいの動きの良さだった。

英雄の家の召喚獣7匹も慣れたモノ。
最近は黒PTにコルセアを投入しているので、ライトショットによるヘルプもあったりとますます磨きがかかる。

ライトショットのSSを撮りたかったけど、殴子が着替えすぎててエフェクト表示されず・・・バカ！



こうして1時間以上を残してボスを倒し、これは…これはもしや？というテンションでボス後の戦闘に突入。

まずモグハウスまでを殲滅し外周に入るのだけど、後石像3つという所まで、驚くほど順調だった。

ところがラスト近くの石像からポップする敵の数が多い！多い！

石の区外周という広い範囲でのマラソンなので、後方PTも一度抜き遅れるとしばらくランナーに出会えないので苦労しているようだった。今後の課題かな？

後3匹まではものすごく時間に余裕があったのに、ラスト1つの石像を釣る頃には時間がギリギリに(・_・;)

どのアラも異常なテンション、そしてすごい衰弱っぷり。
壊滅したアラの元気な人は自発的に別のアラの敵を手伝う。
黒PTじゃ援護射撃に散っていた。

そしてもう残り時間3分前が出るかで無いか、というあたりで

竜騎士、モンクの2タイプが残り、子竜を含めた3体で殲滅となった。
いけるか？！いけるか？



「終了！」
「やったーーーーーーーーーーーー」
「ウィン殲滅ーー！！！！！」
「ほんとに？ほんとに？」
「すみっこに石1個残ってたりしない？？？」
「今それ探してるとこw」

みんな散り散りになって誰もいなくなったウィンを闊歩していた。
どこを探しても石像は残っていない。本当に殲滅した！！！


ジュノとウィン。きっとジュノが先だと思っていた。
参加人数も減り、ボス後にはオネムーになって落ちる人も増えた中、ウィン殲滅は無理かもしれない、と思っていた。

でも、できた！
しかも「今日はいけるんじゃ？！」という予感なんて全然ない日にできた！

自分もうまく動けたという自信があった。
みんながそうだったんじゃないかな、と思う。

今度はジュノだ！そしてその後は…氷河？ザルカ？

まだまだ立ちはだかっている未踏のエリアをいつか殲滅するぞ！と夢見て、今日のチョロ・ログアウト。