第四百五十四話：アタリだらけのガチャガチャ

火曜のリンバス部の後に、サルベージ部が発足した。
リンバスを仕切ってくれているクジャ吉が、そのまま提案・発足してくれたのだ。

巷ではずいぶん攻略が進んでいるようだけど、ほぼ全員本格的な攻略は未経験なので、情報を探しつつ経験を積み重ねよう！という事で、第一回はバフラウへ突入。

実装直後にヒャッホイしまくりで通っていた頃、一番攻略に近いことをやれていたのがこのバフラウ。
どの敵がどんな解除アイテムを出すのかも大体わかっている。
クジャ吉が決めてきた解除の優先順位を事前に確認し、中でのロットをスムーズに。

まだ1回目。
スムーズに行かなくて当たり前。
それでも、箱の中身を常に読み上げて取得を促す人、ハイポや牛乳をひたすらバザーして安いよ安いよと売る人、クジャ吉の進行指示を聞きながら、釣りに走る人、みんながその日の知識の時点で出来る事を頑張っていた。

ここは魔法の解除が遅いので、魔道士は序盤かなりヒマ。
なので声だし作業にいそしんでいた。

ある程度の解除が完了し、NMを沸かすためのプリンを狩る。

・精霊は控えめ
・トゲが出ている時に倒す

という指示があったんだけど、えー？トゲー？

「トゲってなんだ？」
「トゲ？」
「あーでたーこれかー」

戦ってみてトゲってなんのことなのかやっと理解。
それにしても、なんて主張の薄いトゲなんだ！
もっと「トゲー！！」って感じでムキョっと出てくれたらいいのに、ちょっと寝癖ついてます、程度のトゲ。

で、4匹撃破したんだけど、NMが沸かない。

「あれ〜？」
「もしかして魔法一切ダメだったとか？」
「うわー、魔法うっちゃってたわ〜」
「いや、最後のやつ、トゲ消えてた気がしないでもない」
「ふーむ」

残念だけど、時間制限もあるし、次次！

次の条件は、ギアを2つ同時に倒す、というもの。
狩人できていたポロとバフォたんが、それぞれの部屋に釣りに行く。

Porojr「今なら3匹ですむ」
「らめええ！」
Baphomet「今いけそーーー」
Porojr「むりーー」

とりあえず片方を釣れる時に釣ってきて削っておく。
ギリギリでとめて、もう片方を削る、削る！

「こっちあと1cm」
「こっちもうちょい」
「あ、死んじゃう」
「あー！」

撃破時間、結構ズレたけど大丈夫か…？

Baphomet「沸いたー」

おぉ、よかった！！

「あれ、でもなんか緑ネーム…」
「へ…？」

頭の上にハテナが浮かんでいる間に、突然バビューンと違う部屋にワープ。

うおっと？なんだ？
目の前に門が！

「こいつに敵対行動をとると、敵を呼び出すので、それを倒します。」
Bobu「こっちを攻撃してWS撃ったり倒しちゃったりしたらあかんで」
「ボブっち、詳しいやん」
Bobu「うん、この前野良で怒られた」
「……やったんか……」


武勇伝を惜しみなく披露するボブっちにみんなで爆笑しながら、初めての扉NMスタート！




コリブリが出てくる。
でも、コリブリは外れらしい。
なんぼでも出てくる。
なんぼでも〜〜〜出てくるううううううぅぅぅうう！

「なにこれーw」
「オオイヨー！」

【来訪】という技を使うと何かが出るんだけど、そのポンっと出てくる様子がなんだか面白い。
ガチャガチャを連続でやっている気分。
いっくらでもおかわりがくるコリブリを必死で狩り続けていると…

「アッーー！！」
「コカでたーー！」

『ハズレを呼び続けて門のHPがなくなるか、アタリがでたら終わり』と最初に聞いていたので、みんな【全力で攻撃だ！】

そして意外とアッサリとコカ没。

門は来訪の構え。
ボワン⇒コリブリポップ。

「ちょ、終わらねぇーーーwwwww」

何事もなかったかのようにコリブリを吐き出す門。
なんでーーなんでーーー！
でもまだ時間もあるので必死でコリブリを狩っていると……

門は来訪の構え。
ボワン⇒コカポップ。

「えっ？！」
「またわいたーーー！！！」




結局時間切れで排出されるまでに、4匹くらいコカが沸いたんじゃないかな〜もっとだったかな〜。
みんなで爆笑しながら排出されて、気づいた。

「クオがいない…」
「最後赤玉なってた」
「なにー」
・
・
・
Quartz「コリブリいっぱいいた」
「おかえりーwwwww」

回線落ちすると、占有エリアでも一旦その中にポップしてすぐ出されるけど、一瞬見えたあの部屋はコリブリだらけだったらしい。

あーーー面白かった！！！
結局コカはなにも装備を出さなかったけど、道中でなんかポロポロ出てた気がする。
なんだったか忘れちゃった……。

現場でしか味わえない事をみんなで少しずつ経験しながら、楽しくサルベージ攻略できたらいいな！

薄金装備の性能を本でみて、物欲を高めつつ、今日のチョロ・ログアウト。