第三百二十九話：逃げる前にはスリップ魔法

ジョカと初めてリヴェーヌを訪れた日、突入すると夜だった。

ジョカはヴァナの景色をすごく楽しむタイプなので、夜明けの景色やリヴェーヌの風景をスゴク気に入った様子。
確かにココはすごく素敵な風景。
エリアとしてあまり賑わってないのがもったいないなぁ。



この時は別にジョカのPMをしに行った訳じゃなかった。
まだジョカのレベルも40前だったし、PMをするために誘ったんじゃなくて、ただ誘っただけだった。

目的は

・ボイジャー沸いてるとイイネ
・ENMすっか？
・ワートとりあえず取るか

ってなモンだったけど、こうやってフラっと遊びに行く時も、今までだとジョカは誘えなかった。
まだ行けないエリアだったからだ。

でも今はいける。
別に『ジョカの○○をしにいく』目的じゃなくて、当たり前に誘って一緒に遊べる場所が増えていくことが普通にうれしい。

PMは進めると行けるエリアがドンドン増える。
それがすごく楽しい。
レベル的にキツいっていう条件だけなら、無理やり誘って遊ぶ事はできる。
ムリに誘っても楽しめない事もあるだろうから、そこは難しいトコロだけど…。
でも、どんなに一緒に遊びたくても、エリアに入れないのはとっても大きな障害。
海も空も、はやく一緒に行けるようになりたいもんである！

結局この日はボイジャーは沸いてなくて、ワートを取ってみんなでENMへ行った。
ENMが終わってから

「あ、そういえばマウンテン沸いてるかなぁ？」

って事で入り口に出てからマウンテンNMを見に行ったのだ。
孤島へ飛んでみると、NMはまんまと沸いていた。
倒せるかどうか微妙な戦力だったけど、とりあえず突撃！

このNM、3体いるんだけど、1体目の時点でもうPTはフラッフラ。
なんとか1体目を倒したけど、その後はゾンビ状態。


「もしかしたらボイジャーみたいに1回エリア逃げしても平気かも？」

このセリフを皮切りに、既に死んでいたPorojrを残して一旦ワープを飛んで逃げた。

死体からの報告は

Porojr「消えないわー！」

という事で、衰弱を待ってPorojrの蘇生に向かった。
蘇生が完了し、さぁ後2匹やっつけるか！という段になって…

「いない…」
「いねぇー！」
「奥にいるよ〜さっきいたから」
「マジでいねぇ…」
「ホントだ…いない…ホントついさっきまでいたのに！！！」

『エリアしちゃうと消える』『タゲが外れると消える』
どちらの条件も満たしていない変な消え方！

「実は『消えない』と思ったのは、スリプルで寝てたのかなぁ」
「タゲは切れてたけどスリップ入ってたとか…？」

結局このNMはエリアで逃げた場合どんなタイミングで消えちゃうのかは謎だけど、ボイジャーとおなじシステムではないようだ。
誰か1人がエリアでゾンビしてる間に、他のメンバーがワープで安全な場所で回復できる、っていう程度かな？

コイツが落とす『マウンテンゲートル』は、昔はただの微妙な装備だったけど、現在はからくりが装備できる貴重な靴として、昔より良い値段で取引されている。

靴の性能には興味ないけど、金策には興味あるので、また絶対リベンジしにきてやる！

そのうち自分もボイジャーサリットが欲しくなるのかなぁ？なんて想像しながら、今日のチョロ・ログアウト。