第四百八十三話：インプマンのゲスト

先日のインプマンで面白い出逢いがあった。
*インプマン
LSメンでテキトーに集まってテキトーにインプを狩って経験値を稼ぐ、LBJ明け方メンバーの主力経験値補充要素。

この日のインプマンをはじめた時は9名のアラだった。
参加メンバーのレベル帯はレベル49～75。
いつものアズーフの移動狩りだと、低レベルで参加の魔道士が全くヒーリングできなくなってしまうので、珍しくオサーン島へ行っていた。

島の入り口にはPTがいたので、奥の通路で戦闘開始。
しばらくすると、オサーンに絡まれた見知らぬガルカが一人、キマイラの沸く広場へ向かって逃げていったのが見えた。
ここではよくある光景。
抜いてあげようにも、自分達にも既にオサーンがaddしていたし、走って逃げればオサーンは消えるので普通にスルーした人物だった。
このガルカはこの後ずっとキマイラ広場に立っていて、どうやら中身がない様子。
キマイラ待ちをしているようだった。
*オサーン
ソウルフレアのニックネーム

その後、オネムー落ち、朝ごはんリセキなどで離脱していって、6名で狩りをしていたところへ、そのガルカやってきた。
自分達をジっとみているので、頷いたり手を振ったりしていると、ポロのところに

ガルカ「ヘイ、30分だけ一緒にやらないか？ガイズ？」

というtellがきた。
NAプレイヤーらしい。

快諾し、丁度朝ごはんを食べるバフォたんと入れ替わりで誘うと、そのガルカは忍者でサポは暗黒だった。

「ユーのサポートジョブは暗黒？」
「yap!　サポ暗はキマイラとのファイトにgoodなんだぜ！」
「へーー！そうなんだ？」
「スタン、スリプル2、暗黒、ラスリゾ、その他色々Goodヘイトさ！」
「面白いね！」
「だろう？メリポPTにはやっぱりサポ戦がいいだろうけどね。hehe」





なるほど～面白いね～と、PTで色々話しながら狩りをした。
その時PTに盾ジョブはいなかったんだけど、釣ってきたらスタンで確保してくれて、WSはJA暗黒＋迅。
見ていて新鮮だし、なにより楽しそう！
今度ぜひLBJの忍者にも試してもらおう！

「ねぇねぇ、キマイラって強い？」
「強いよ！アトルガンが発売された頃は誰も倒せない相手だったね！」
「何人で勝てるの？」
「10人で勝てるけど、18人いると安全だな」
「何分くらい戦うの？」
「Goodファイトが出来れば30分くらいだな」

キマイラは、まだ一度も戦ったこともなければ本物を見たこともないHNMなので色々質問してみたら、気さくに答えてくれるガルカ。
タブ＋つたない英語で話しているから、サクサク会話できるわけじゃないけど、なんか楽しい！

「あんね、もしソウルフレアが絡んじゃったら触らないでね」
「OK　ログアウトするのかい？」
「ううん、走って消すから～」
「OKOK　わかった」

『ううん、走って消すから～』

この部分にチョロが実際に使った英語は

「no,runrunrun and 【さようなら】」

である。
これじゃ通じないかな～？！とPTで失笑されながらの会話だったけど、ちゃんと通じた！
やっぱり英語は勢いでなんとかなるもんだ。

日本人ばかりのPTに外国人が一人で入ると、言葉がわからなくて寂しい想いをするんじゃないかなーって思う。
もちろん逆もまた然りなんだけど、同じ言語の人がいないって、やっぱりちょっとポツンとしちゃうよね。

なので自分は必ず「自分達みんな日本人で、日本語でばかり会話しちゃうけど、ごめんね。お互いできるだけタブ使おう！」って言うようにしている。
それでも無言な人が多いけど、このガルカは積極的にしゃべってくれる人だった。

「【受け流し】up【やったー！！】」

いつもバフォたんが言っている事と全くおなじセリフを言うガルカ。
忍者にとって受け流しスキルあげが辛くて、あがると思わず声に出してしまうほどうれしいのは万国共通なんだなーとなんだか面白かった(・∀・)

最近でた電撃の攻略本が面白くて興奮しているガプちんが

「外国にも攻略本ってあるのかなー？」

と言い出した。
「攻略本」って英語でなんていうのかパっと思い浮かばない。

「ガ、ガイドブック、で通じるかなぁw」
「いけんじゃない！」
「きっと通じる！」

「ねぇねぇ。FF11のガイドブックってあるの？」
「いや、ウェブサイトだな。あとWiki」
「本は？」
「本はだめだ…。本はナイトのサポは白がいい、とか書いてある。ダメダメだ。」
「wwww」

あるにはあるけど、イマイチらしい(´∀｀)

そして話題はまたキマイラへ。

「キマイラは最後にめちゃくちゃ強くなるんだ」
「そーなの？」
「うん、範囲だしセミは消えるし、もう大変さ」
「キマイラはすごく良い片手剣をだすよね！」
「そう！うちのLSでは2回目の戦闘で1本目がでたんだ！」
「なんと！すごい！」
「でも、そこから53回連続出てないんだ…」
「………」
「ヒドイだろう…ナイトはみんな泣いてるよ…」

なんというドロップの悪さ…。
てか、そんなにドロップ率低いの…？？？

噂ではレリック武器に肉薄する性能だというから、そりゃボロボロ出ても問題だろうけど、53回も出ないのはすげぇなー！

そんな風におしゃべりしながら過ごして、ガルカのタイムリミットの30分がやってきた。

「ありがとう！ガイズ！楽しかった！」
「こちらこそありがとう！」
「キマイラ頑張ってね！」
「あと、片手剣もね！」
「lol　ありがとう！」

身内のインプマンにヒョッコリやってきたお客様だったけど、すごく楽しい時間になった。

結局インプマンスタートから終わりまで、キマイラ広場にはそのガルカ以外誰も来なかった。

あのガルカは一体何時間前行動をしていたんだろう…と気になりながら、今日のチョロ・ログアウト。