第二百七十三話：無敵の2人

ある日、家で煮詰まっていたチョロは、息抜きに女帝でも消化しようとログインした。

時間的には明け方というより完全に朝。ゴミ収集車もこの時間じゃもう去っているんじゃないかというような朝。

誰もいないかなと思ったら、中身のないカニさんと、古墳で「シヴァクローの麻痺率試そうと思ったら逆に麻痺させられた」というGyabanがいた。

こうなったらワモラソロしかないな、という事で超久しぶりにハルブーンに出かけたチョロ。すると古墳で麻痺させられ飽きたらしいGyabanから声がかかった。

Gyaban「女帝消化ー？」
Choro「そうー！まだ元気ならおいでよー」
Gyaban「寄生仕様でいいよねー！」
Choro「もちろんー！あ、でもダメ元でサポ戦なんてどうか？」
Gyaban「THF/RNG　準備完了！」
Choro「サポ狩もイイネ！」

この会話の時点では、チョロはサポ狩の利点を「遠隔攻撃が強そう」くらいにしか理解していなかった。ところが結果的には寄生どころか見事なコンビプレーが成立することとなったのである。

この日のハルブーンのドア前広場には、かなりの数のワモラが羽化していた。しかも、チョロがキャンプにしている通路とドア前のかなり近くまでパトロールしてくる成虫がいて、バッサバサ飛んでいたのだ。

その成虫を避けて狩るには、反対側に移動が避けられない。でも移動先にはボムがいるのだ。ボムといえば魔法感知。怖い怖い…。

こうしてビビりながら狩っていたチョロのワモラ狩りは、ハゲが来てから画期的に変わることになった。

まず、ボムの近くのワモラも遠隔で釣ることができる。
そして何と言っても神なのは、ハゲが放つ「スリプルボルト」だった。

いつもは距離を取ってワモラから逃げながら精霊を撃ち、グラがレジられたら慌ててスリプル、MPが尽きたら震えながらヒーリング、リンクしようものなら、凡ミス1回で地面に転がる事もある。

それが、精霊→スリボルのハメ殺しで、グラが切れてもその場で仁王立ちで詠唱完了する事が出来るのだ！もちろんスリボルがレジられたら慌てて処理だが、ハゲのスリボルが驚くほどレジられない。


C「イイ！これはいい！！！」
G「この前お犬様ともこの作戦で鱗取りしたw」
C「なるほど〜〜！」

ワモーラパパのパトロール範囲にびびったり、あわやリンクしそうになったり、スリボルが連続で外れたりして慌てる時もあったけど、ほぼ安定してジャンジャン狩ることが出来た。

G「パパ、寝るならやれそうなんだけどな〜」
C「前絡まれた時は、印スリなら通ったなぁ。普通のは試してないや。いつも寝かせたら即逃げるから…」

こうして女帝消化後もダラダラ狩り続け、合計2時間くらいワモラ狩りをした。この様子だと、成虫に手をだす日も近い。

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そしてこの日の稼ぎで、チョロなんと雷属性攻撃5段階完成！
次は途中までやっている精霊スキルかな！でも弱体スキルもやりたいしな〜！まずはHPかな！いや〜どうしよう！INTもいつかやらないとなぁ。古代2、もう1種類くらい覚えようかなぁ！

色々妄想が広がってワクワクする。黒は現在2つの攻撃属性にメリポを振れる。でも、他に優先したい項目があるので、2つ目の攻撃属性に手を出すのは他の色々の後になると思う。

色んな人の話やブログを見ていると、攻撃属性は「雷と氷」に振っている人が多い。というかその2種類しか見たことないような気がする。

なんでなのかな〜？純粋に精霊の攻撃強い順に2つなのかな？上から2つが丁度光連携と闇連携の両方に関わる事が出来るから、利便性も兼ねて雷と氷に振るのが人気なのかなぁ？

黒の攻撃属性のメリポが実装された時、みんなで冗談めかして

「氷に振って氷雪のつばさ」
「じゃあ私は疾風のクイン」
「じゃあチョロは稲妻のチョロ！」

なんて言い合って雷に決めたチョロ。その時は1人1つの属性しかメリポを振れなかったけど、その後のパッチで2つ可能になってしまった。

「個人で1つずつ得意な属性がある」というのが、なんだか黒らしくて好きだったのに、2つになったときはガッカリした。この調子で最後には全種類可能になってしまったら興ざめである。

2つ目の属性。もし振れる日が来たら、チョロは氷には振らない！炎に振ろうと思っている。なぜなら私はコックだから！調理といえば炎！稲妻のチョロのもう1つの顔は炎の調理人！カッコイイ！('∇')
最近コックしてないくせに、っていう声はキコエナイキコエナイ。

まぁ、そんな日が来るのはまだまだ先である。
炎の調理人のチルド倉庫の中のお肉は、放置しすぎて腐肉になってそうな気がしながら、今日のチョロ・ログアウト。