第四百七十八話：生き残ったタルタル

前回、突然の赤盾をとまどいつつもこなしたビビーが、とうとうアルテマに挑む事になった。

全てはシタデルバスターを受けても生き残るため。
みんなに「そんなのいつ着るの？」と一方的に言われながら、魔法ダメージカット装備を集めに集めた苦労が光る瞬間である。




ただでさえアルテマは苦戦、というよりゾンビ。
赤盾を成立させるためにどんなフォローが必要なのか、全く未経験のメンバーを従えての初対決にやや緊張気味だった。

そして始まったアルテマ戦。
まだ赤盾が光らない序盤。
いい感じにお互いタゲを取り合っていたキリュとクオたんのダブルナイトだったけど、一瞬のスキをついてクオたんが撃沈。
ここでガクンと体勢が崩れ、みんなで必死でキリュにケアルしてピンチを乗り切る場面があった。
チョロも序盤は精霊弱体と、キリュを死なさない事に必死。
あそこでキリュが崩れていたら相当危なかったんじゃないのかなーという局面だった。

キリュはLBJの過去の思い出のどの場面でも、鉄壁の盾としていつもそこに存在しつづけてきたナイト。
そのキリュが死ぬと、そのときの状況に関係なく「うわー…キリュが死んじゃった…うわー…」という若干の弱気になるLBJメンはチョロだけじゃないと思う。

そんな想いのケアルシャワータイムがジリジリと過ぎ、なんとかクオたんの衰弱が治るまでキリュがしのぎきり、そこからは結構な安定モード。
「シタデル中々こないねー」なんていいながら、アルテマのHPは半分以上削れていった。

しかし、こないワケがないシタデルバスター。
残り2～3割という所で、恐怖の連発が始まった。
衰弱に次ぐ衰弱。
シタデルで誰か一人が必ず死に、その後タゲがばらけてオタオタ。
みんながそれぞれゾンビアタック。
というよりなんとかスリップ魔法をいれておいてHP回復しないようにするのがやっとの状態。
もうこれはスリップ死狙いしかないのか？
というようなギリギリの状態が続いていた。

「【シタデル】逃げて！【シタデル】」
「タゲだれ？？」
「オマエじゃーこっちくんなーー！！！」

怒号が飛び交う中、とうとうそのときが訪れた。
シタデルバスターのログ。
引き寄せられるビビー。
はじまるカウント。

「ほ、ほんとに耐えれるんか…？」

ドゴーーーン！

「うわーーーまじだあああああ」
「生きてる！ビビーが生きてる！！！」

本当にシタデルバスターを耐え切ったビビー。
もちろんその後のフォローもあるから、めちゃくちゃ忙しそう。
普段のビビーなら照れたカオモジの一つも出しそうなもんだが、全くの無言。

そしてその後も何度もシタデルバスターを耐え切るビビーの姿があった。

「今絶対画面の前でにやけてるはず！！」
「すげーなーー。タルでも耐えれるんだ…」
「ビビーかっこええぞーーー」
「そのまま耐えといてー！」
「しゃべらんでええどー！」

W衰弱組はお部屋の外で好きに野次を飛ばしながら回復を待った。
それでもやっぱりシタデルラッシュは強烈で、その後ビビーは死んでしまい、ビビーを含めた3人の盾がかわるがわる特効し、他のメンバーも壮絶なゾンビアタックを行ってアルテマを倒すことになった。

W衰弱になってお部屋の外にきたビビー。

Choro「ヘイトを蓄積するのが命だろうから、やっぱりこんだけ死んじゃうときついか…」
Bibby「うんむ、死ぬとやっぱ辛いね～」

赤盾は周りの理解とフォローが必要、というのがよくわかる。
支援ジョブからの援護だけでなく、おなじ盾ジョブ同士のかけあいも、ナイト同士や忍者とのそれとは一味違うものがあるんじゃないのかな。

でも、ナイト2名が沈没してしまった時に、その側に一人ジワジワヘイトを蓄積した伏兵がいる、というのはなんとも新鮮でなんとも頼もしい感覚だった。

自分は黒で参加していたけど、赤盾での戦いにおいて、今までの動きのどの部分をどう変えるのが最善なのかはまだまだわからない。
ビビー自身もどうしてほしいのかはまだよくわかってないのかなぁ？
ちょっとした相手ならやっぱりナイトや忍者の盾で戦うし、赤盾の登場機会は頻繁にはないかもしれないけど、これからも新しい盾のカタチとしてビビーには色々模索してほしい！



今回のドロップはこんなかんじだった。

アルテマの尾＝ナシラクラッコー
防13　精霊魔法スキル+5　召喚魔法スキル+5　魔法命中率+2　
ヘイスト+1%
Lv75～ 黒白赤召青

スキル信者のチョロはこの靴がめっちゃくちゃほっしぃー！
スキルがあがる上に魔法命中まであがるなんて！
ナイズルのゴリ足よりも欲しい、現時点で一番の憧れの靴だ。
残念ながら今回はロット負けしてしまったけど、次回もでますように！

新品だったのにからっぽになっちゃった蘇生の髪飾りを見つめながら、今日のチョロ・ログアウト。