第三百七十一話：隠された才能を発見。

アサルト階級が軍曹に！
初軍曹アサルトは、少人数でもいける、とアサリちゃんが薦めてくれた『アプカル捕獲指令』に行ってきた。

高名な動物学者クラボエール男爵が、イルルシ環礁にてアプカルの比較研究を進めている。
皇国領内での新発見が続けば、亡命の勧めに男爵が応じる可能性も高まるだろう。
アサルト要員は、男爵のアプカル捕獲を介助せよ。

クラボエール男爵といえば、超自分勝手な護衛アサルト『クラボエール男爵警護』で散々な目にあわせてくれたオッサンじゃないか。

嫌な予感を感じつつアサリちゃんの説明を聞く。

・その辺の???からハムシーが拾える。
・ハムシーを持った状態でアプカルに近づくと、こっちを見てくる。
・すかさずエモ連打。（/smile　/joy　/welcome　/wave）
・興味を持ったって出たら後ろに回りこむ。
・後ろに回り込んで話しかけるとアプカル捕獲。（要ハムシー）
・そのまま後ろからズリズリ押す感じで男爵まで届ける。
・途中にアプカルの前に立ってしまったり、他の人がアプカルの視界に入ると逃げ出す。

明らかに強引な捕獲。

Asali「ハッキリ言って難しい。これ初挑戦で1匹でも成功できたの、今まででバフォさんだけ。」

なんと…(;゜д゜)
難易度『高』宣言にビビりつつエリアに突入。
エモについての説明をしてくれるNPCを発見。
って、クラボエールやんけ…。


ちなみにチョロはイルルシの地形がキライ。
歩けそうで歩けない段差にイライラ。

男爵としゃべってから辺りをウロつくと、早速???を発見。ハムシーをゲット。
アプカルもその辺をウロウロしている。

ハムシーをチラつかせつつ、白々しい笑顔で近づく。

興味を示した、とか警戒を緩めた、とか出るので、急いで後ろに回ろうとするものの、全然捕獲できない。


ポロが何度か捕獲したけど、速攻で逃げられていた。
地形のせいでちょっとズルっとズレるだけで、もう逃げ出す。

チョロはというと、まず捕獲が出来なくて苦戦していた。
相手が気を許した時に急いで後ろに行くのが間に合わないのだ。

Asali「5秒くらいしか時間ない気がする…」

いや、まじでそんくらいか、下手するともっと短いんじゃないだろか…。
ヤケになったチョロが真正面からハムシーを投げつけてみると、なんと捕獲成功。

偶然なのかなんなのか、後ろに回らなくても捕獲は出来るようだ。
ただ、捕獲後に押していくのは間違いなく後ろからなので、正面から捕獲すると、捕獲の瞬間逃げられる、という切ない事態に…。
結局、後ろから捕獲するのがその後の行動には一番適している、という事なんだなー。

失敗してはハムシーを探しに行き、何度目かの挑戦でアプカルを海際に追いつめた。
そして背後からの捕獲に成功！
その後、慎重すぎるほど慎重にアプカルを後ろから押すチョロに

Asali「ちょろさん、捕獲中？」
ちょろ「うん」
Asali「わかった、隠れとく。」

という周りの援護が加わり、最終コーナーを曲がりきることに成功！
遠くにみえるクラボエールに「オマエも少しは迎えに来いよ」とボヤきつつ、バフォたんしか到達していなかったという初回お届け成功二人目として名を連ねることが出来たのだっ！！

こういうアクション系（っていうのも大げさだけど）で、他人が中々出来ない事を自分が成功する、というのはチョロには普段ありえないこと。
マムークの慰問物資も1つも届けれた事がないし…。
すっかり気をよくしたチョロは、張り切って前人未到の2匹目に挑戦！

そーっと…
そーっ……と。

ほんとに1歩ずつ進んで、カーブの時には細心の注意を。
橋の切り替わりは、勝手にズリっと移動しちゃうから、特に注意。
アットワの登山でこの見えない壁に何度泣かされたことか…。


祝！！2匹目！！！

ポロが「ハムシーの???さえみつからん！」とキレている中、なんと2匹目に成功！


Asali「野良でも何回も行ってるけど、初挑戦で2匹なんてホント見たこと無いよ。」

アサリちゃんの言葉がますますチョロを浮かれさせる。
ぶっちゃけ終わった後は3D酔いでゲロゲロだけど、これはもう

特技：アプカル捕獲

と履歴書に書いて構わないレベルじゃないだろうか？！

自分の新たな才能を発見し、浮かれ気分で今日のチョロ・ログアウト。