第百六十四話：アレライダーブーツ

この間のパッチで判明していた様々な不具合を直すパッチがあたった。何回か前のパッチから、時間で沸くNM達がメンテ明けだけ即ポップになっている感じだったので、沸き待ちが大嫌いなLBJでは「メンテ明けなら取れればOKだしダメならすぐ終われるし、一か八か行ってみるか」とNMの沸く場所で落ちる人がチラホラいた。

この日はLBJのシーフのDekuが欲しくて欲しくてたまらないと豪語している『ストライダーブーツ』を落とすロランベリーの『シムルグ』にメンテ明けにログインできそうなメンバーで挑む事にしていた。今までも何度かメンテ明けに挑戦して釣り負けていたのだ。

メンテ終了予定の5分前くらいにログインを試みる。バージョンアップ自体はかなり前に終わらせてあるので後はログインするだけだ。ところが、いつもなら「メンテ中です」というボタンが「プレイ」に変わったらログインできるのだけど、この日はエラーで落とされる。何だろう・・・？PorojrのPC版のほうもエラーが出る。そしてしばらくしたらChoroのPS2の方がログインする事ができた。

ロランベリーにズームイン！どこだ？どこだーーーシムルグ！！む、それよりもライバルいるかな、ロランベリーをサーチサーチ・・・・

検索結果：このエリアで1人見つかりました。
［RDM71/WHM30］　Tar　Choro　


うぉ・・・・やったー貸切！っていうかライバルなし！てことは、今チョロはこのロランベリーにシルムグちゃんと二人っきり！む・・・二人っきり・・・・みんなが来るまで耐えれるかな('〜')でも、とられたから悲しいし・・・詩人ならララバイあるけど、スリプルしかないしな・・・怖いなぁ・・・。

まぁ、いい。とりあえずNMゲッツはうれしいことだ。どこだーシムルグー！

あれっ・・・・・・・・・・・？いないなぁ。メンテ明け即ポップのはずなのに・・・。池もう１周してみるか。う〜む、いないな。確実にいない。せっかく1番にログインできたのにこんなタイミングで即ポップじゃなくなっちゃったのかぁ・・・。とりあえず誰か来るまでは沸いたらスリプルか、レジられたらマラソンで耐えれるかな・・・(・_・;)誰か来てくれよぅ〜〜〜！

しばらくするとチラホラとライバルがログイン。そして待望の味方、Baphometの影が！即PT勧誘。沸いていない事、ライバル来ちゃった事、一人で不安だった事をグダグダとわめく。

エラーで入れなかったメンバーも続々とログインして、シムルグを倒せる戦力が揃った。後は釣り勝つだけ！ただLBJには、時がたつほどに沸き待ちにどんどん飽きてその辺の敵をどついたり、池で釣りを始めてしまうというNM待ちには致命的な欠陥がある。

そして半分くらいのメンバーが飽き始めた時、ヤツは登場した。

LBJではないけど、一緒のPTでシムルグを張っていた友達が見事ゲット！ワラワラと駆け寄り殴りかかった。

シムルグってどのくらいの強さなのか、知らなかった。チョロは初めて戦う相手だった。かなり前に実装されたHNMだから弱い、という噂を聞いていた。でも、HPが全然減らない。

「け、けっこう強いね・・・」
「3人でも勝てるとか言ってたの誰だよ！」
「地獄エレジーUzeeeee！！」


ギャアギャア言いながら、時間はかかったもののピンチにはならずに無事撃破。そして・・・


LBJメンバーのBaphometのBlogよりSS勝手に拝借。


キャーーーー！！！デタワーーーー！！
待ち時間に池で釣った掘ブナ　５０G
メンテ前に慌てて使ったOPテレポ　４００G
みんなで勝ち取ったストライダーブーツ　Priceless・・・・な訳ねぇだろーーー！競売価格1600万Gだっつーのっっ！

こういう高額アイテムをゲットしたとき、LBJがよくするのは「売り飛ばして全員で割り勘」である。でもそれをするのは「全員が売り目的だった場合」のみである。このストライダーブーツはDekuが前から欲しい欲しいとよだれを出しまくっていた代物。こういう「誰かがそのまま欲しいアイテム」だった場合は「じゃあDekuさんどうぞ〜＾＾」な〜んて絶対言わずに容赦なくガチンコロットにするのもLBJ。

ドキドキのロット大会が行われ、ゲットしたのはなんとPorojr。メインは吟遊だけど狩人のレベルが７２まで上がっているのでうれしそうだった。

普段はPorojrは吟遊なのでDekuに「使ってていいよ〜」と貸し出していた。普段遊びに行く時も釣り役をしてくれる事が多いし、裏世界などで活用できる機会も多いので、Dekuは本当にウレシそうだった。売る事はないので、LS内で使いたい人がいればいつでも貸し出せるLSアイテムのような感じになった。

しかし、メンテ明け即ポップじゃなくなっちゃったのは残念だなぁ。即だと思うからこそ張りこむ気持ちになれていたのに・・・。まぁ、それでも「○時までに必ず沸く」とわかっているのは、無駄かも知れないと思いながらダラダラ待つよりずっといいので、またメンテがあったら何か狙ってみたいな、と思った。

街中でブーツを履いたDekuに後ろからゴボウ抜きされながら、今日のチョロ・ログアウト。