第百九十一話：助けて！ヒーロー！

この間のパッチで実装された獣人帽子。オーク・ヤグード・クゥダフ・ゴブリンの4種類の帽子があり、そのクエストを最後まで終了させると

エンチャント：○○（獣人名）ヒーロー召喚

という素敵アイテムとなるのだ。ヒーロー！ピンチに颯爽と現れて敵へ痛恨の一撃を与えて無言で去っていく・・・あぁ、カッコいい！あぁ、呼びたい！(*´∀`)

実装直後は材料が異常な高騰をみせ、「今は・・・今はできない」と無念の涙を飲む人が多い中「マネーパワーで作ったぜー！」と声高に叫ぶ人がいた。タコ成金：Gyabanである。

獣人帽子クエの流れは

帽子の材料のうちの1つがもらえるクエオファー、材料の材料を提示される。
↓
その材料を持ってNPCにトレードし、ヴァナ日付をまたぐと材料Get。残りの材料を提示される。
↓
材料を集めて各帽子で決まっている種類の合成職人を探してヒーローが呼べないタイプの獣人帽子を作ってもらう（ここで割れると2回めの合成にはクエでもらえる材料が強制で30万Gかかるからチョー痛い）
↓
それをかぶって各獣人拠点へ行ってヒーローを呼ぶための戦いのイベントを見る
↓
各獣人拠点にてNMと対戦。勝つとヒーロー召喚帽子Get！

という流れである。

この日、タコ成金Gyabanがオークの帽子を、勢いだけのTokiwaがヤグードの帽子をそれぞれ完成させていて後はNMと戦うのみ、となっていた。

偶然モンクAF2のためにダボイにいたChoroと、それを手伝ってくれていたRevanのところに種族ENMを終えたガルカ一行と死のニオイを感じたGapuelが合流し、さらにどこかで遊んでいたTokiwaとRiarisも合流し、オークとヤグードのNM討伐をすることになったのだ。

最初TokiwaとRiarisが合流する前に、サクっとオークNMを終わらせる予定だった。ところで何匹でるのか、強さはどれくらいなのか、全然知らない。一度ソロでここへ来てNMを沸かせたことがあるGyaban曰く「瞬殺やったわ（ワシが）」とのことだった。

まぁいいか、ととりあえずオークNMを沸かせて見ると

何だ何だ！何が起こっているのか。ひたすらマラソンしようとするGyabanの後ろから必死でスリプルとスリプガをまくものの、あれよあれよという間にバタバタと人が死んで1回目終了。

「ねぇ、ファミ通に12名くらい必要、できればフルアラ、って書いてあるよ・・・」
「う・・・」
「いや、きっとそれはガチった場合だ！もっと姑息に行こう」

1回目でボスタイプ以外はさほど強くないとわかったので、次は沸いた瞬間Choroがスリプガをうちこんで、寝ないボスを引き連れてChoro一旦エリアチェンジ→みんな追いかけてきてボスと戦う。という作戦を実行した。

1匹スリプガをレジストした敵がいたものの、ボス撃破まで起きてくる気配もなく何とか撃破。ボスを倒すと他の雑魚は消えていてGyabanは無事オークヒーロー召喚帽子を手に入れた。

次はヤグードの拠点、オズトロヤ城である。ヤグードは寝ない、という恐ろしい情報もあったが気にせず特攻。

NMと戦う前に、Tokiwaが下で手を出したヤグを放置して「あれ、タゲ切れたかな」と言っていたら後から大群となって現れTokiwa死亡、というたいして珍しくもないハプニングもあった。

ヤグードもオークと同じ戦法で戦った。寝ないという噂があったので念のためスリプガには印を使った。それでも半レジだったのか、ボスが強かったのか、エリア際でボスと対戦中に残りの雑魚が起きてやってきてしまい、大乱闘。多数の死者を出しながらギリギリの撃破となった。


色々あったものの、晴れて2人ともヒーロー帽子ゲット！回数制限があるが、2人とも1回呼んで見てくれる、というのでまず表にでてヤグードvsヤグードヒーローの戦いを見ることにした。

どんな風に登場して何をしてくれるのか、期待は膨らむばかりである。
1匹のヤグードを釣って、Tokiwaがヒーローを召喚！


T「助けてー！ヒーーーローーーー」

あれっ・・・？出てきたけど固まってない・・・？

獣使いの「呼び出す」のエフェクトで登場したヒーローは、なんだか背が低い。そして何もせず固まっている、と思ったら・・・・っ！

Tsoo　Haja　は飛燕双脚を実行。
敵に320のダメージ。

ボワン。（消えた）


シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン･･･・・・・・・・・・・・・・・・・

「何、いまの」
「足蹴りしたでw」
「終わり？」
「最初固まってなかった？」
「何か喋っててん・・・・」

固まっているように見えた時間、ヒーローは

異教徒よ。シシュ様のお慈悲ゆめゆめ忘るるなよ。
されば見よっ！東方事故みの我が足技！

という、呼び出したTokiwaが考えたん？と言うような長いセリフを吐いていたらしい。

「おかしいな、ヤグヒーローってメンバー全員にヘイストとかいう噂なかった？」
「呼び出した人が抜刀してるかしてないかで違う行動とるらしいよ」
「まじで！！！」
「ちょ、我慢できへん。オーク試すからラテーヌ集合！」（この時Gyabanは赤で来ていたので75装備の帽子はジョブチェンジしないとかぶれなかった）

ラテーヌに集合した一行は、非抜刀状態のオークヒーローが何をしてくれるのかをある意味ドキドキしながら待った。

Gy「い、いくで・・・・」
「うん・・・」
「まさか、アレじゃないよね・・・」
「シッ！」


ヒ、ヒーロー・・・助けてぇ・・・・

Gadzraddは雄たけびの構え。

ボワン（消えた）

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン・・・・・・・・・・・・・・


「や、やっぱり・・・・・・・・・・・・」
「しょっぼいヒーローやな！！！！！！」
「チクショー！」
「待って、でもこの雄たけびすごい。裸なのにすごい攻撃力なってる」
「ヒーローのは普通よりええのか？！」

Gyabanはウォークライを実行。

「あれ？」
「あれ」
「ヒーローの雄たけびと戦士のアビのウォークライ別扱いだ」
「ほんとだ、さらに増えてる」
「ちょっといいんじゃないのー？」
「ココイチ超パワーアップ？」
「裏で呼ぶわ！」

こうしてショボいなりにヒーローの強化はヒーロー独自のものであることが分かって、少しホっとした。ちなみにオークヒーローのセリフは

承知。人間よ！オークの闘魂その耳にとどめよ。

というヤグと比べるとややシンプルなモノだった。呼んだ人にしか聞こえないというのがちょっと寂しいなぁ。

チョロはこの獣人帽子はゴブリンを作成してある。まだNMは倒してないけど、ゴブリンヒーローが一体どんな助けをしてくれるのか、そしてどれほどのショボさなのか、今から楽しみである。

寝かしてある敵の大群に向かって爆弾を投げて全てを叩き起こすヒーローの登場を大期待しながら、今日のチョロ・ログアウト。